DesigneWave(2003/10)付録のALTERA Cyclone基板をコンフィグする

このページの内容はさとうさんのXILINXのページの内容をベースに作成されています。


これがALTERA Cyclone(EP1C3T100C8)5万ゲートの付録基板。
レギュレータも載っているため電源とALTERAのJTAGケーブルを接続すればOK。


MINI EZ-USBを使用してCycloneのコンフィグが可能。
電源もUSBから取得できるので非常にすっきりします。


<仕組み>

ALTERAのデザインツールQuartusIIからSVF(Serial Vector Format)ファイルを生成させ、これをXILINXが提供するコンバータsvf2xsvf.exeでバイナリ形式(xsvf)にコンバートします。
さらにこのxsvfをplayxsvf.exeでJTAG経由でCycloneに送り込みコンフィグします。

playxsvf.exeはXILINXがソース付きで公開しており、これをさとうさんがEZ-USBで動作するようにしました。

もちろんこの手順はXILINXのFPGAのSpartanIIなどでも使用することが出来ます。
詳しくはさとうさんのHPをご覧ください。

<作成>

ユニバーサル基板とピンヘッダ(L字13*2、ストレート2*5)があれば簡単に作れます。


ジャンパピン(省略可能)はJTAGの空きピン7、8に24MHzと5Vを割り当てるためのものです。


裏面の配線図です。
回路図を起こすのはめんどいのでこれでご勘弁ください。


JTAGの7ピンにクロック(24MHz)をジャンパ、
8ピンに5Vをジャンパします。
MINI EZ-USBのクロックを使用する場合はMINI EZ-USB基板上のクロック用ジャンパの配線も忘れずに。


<ダウンロード>

下記の4つのファイルをダウンロードしておきます
svf2xsvf.exe     XILINXのHPから 直リンク
playxsvf.exe     オリジナルはXILINXですがさとうさんのHPから 直リンク
spc_usb2.dll     さとうさんのHPから  直リンク
config.bat      Cycloneのコンフィグを行うためのバッチ ここです

<手順> とりあえずDesignWave(第3章)のサンプルでコンフィグする手順です

1)DesignWaveのQuartus II インストール手順を参照して、付録CDROMからQuartus II をインストールします。

2)付録CDROMのarticles\0310_a03\dataにあるtutorial_1をディレクトリごとHDDにコピーします。ファイルの属性が読み取り専用になるので解除しておきます。(サブフォルダとファイルも)

3)tutorial_1ディレクトリのプロジェクトファイル(tutorial_1.quartus)をダブルクリックしてQuartus IIを起動します。

4)Quartus IIのメニューからTools -> Programmerを開きます。更にFile -> Create/_Update -> Create JAM , SVF, or ISC File .... を開きます。File formatをSerial Vector Format (.svf)に変更して”OK”ボタンを押せば、top_inst.svfファイルが作成されます。

5)ダウンロード&解凍して取得したsvf2xsvf.exe playxsvf.exe spc_usb2.dll config.bat をtutorial_1のディレクトリにコピーしておきます。

6)MINI EZ-USBとCycloneボードを接続し、PCとUSBケーブルで接続します。

7)config.bat を起動します。(ダブルクリック or DOS窓で)
   config.batの中身は
     svf2xsvf -d -fpga -rlen 8192 -v2 -i top_inst.svf -o top_inst.xsvf
     playxsvf top_inst.xsvf
   です。

8)正常に終了すればCyclone基板の発光ダイオード(D2)が点燈します。
クロック(24MHz)も供給されていればD1がゆっくり点滅します。