<FX2 カメレオンUSBロジアナによる動作確認環境>
FX2のGPIFやFIFOの動作確認を行うには、ロジアナを接続して実際に波形を見るのが一番確実です。
このページでは「FX2 USB2.0」+「カメレオンUSBロジアナ」+「AVR(MEGA48)」によるテスト環境の作成を行います。
(「MINI FX2」の場合は「FX2 USB2.0」に比べて信号が少ないですが、同様なテスト環境を作成することは可能です。)
「FX2 USB2.0」の波形をロジアナで観測するためには、「FX2 USB2.0」に下駄基板をはかせて、必要な信号をロジアナ用のプローブに引き出すことにします。「FX2 USB2.0」の信号そのものは下駄の下側のコネクタを介して、別の回路(AVRなど)に接続できるようにします。
つまり下駄の上側に「FX2 USB2.0」を取り付けるためのコネクタ、下側に「FX2 USB2.0」本来のコネクタといったサンドイッチ構造になります。
下駄基板の表側(こちらに「FX2 USB2.0」を取り付ける)
下駄基板の裏側(左のコネクタがロジアナに接続され、右の3つのコネクタが「FX2 USB2.0」に接続される機器を接続します。
この基板は「FX2 USB2.0」に接続してFIFO動作の確認をするためのAVR(MEGA48)基板。下駄基板の下側に取り付けます。
実際に下駄基板(右真中)に「FX2 USB2.0」(右上)、「カメレオンUSB+ロジアナ」(左)、「AVR基板」(右下)を取り付けた状態。
<各基板間の配線>
各基板との結線は下記の表を参考にしてください。GPIF/FIFOのデータバスFDは本来16本ですが、ロジアナのチャンネルが不足しますので、12本の接続にしています。
電源のGNDは全ての基板で共通に結線します。「AVR」基板の電源(+5V)は「FX2 USB2.0」基板から取得します。
GPIF FIFO AVR
MEGA48FX2
USB2.0MINI
FX2カメレオン
ロジアナIFCLK ← CN1-13 CN2-6 PROBE6 STATE[0] - CN3-3 - PROBE0 STATE[1] - CN3-4 - PROBE1 STATE[2] - CN3-5 - PROBE2 CTL0 FLAGA PC1 CN2-8 CN2-16 PROBE3 CTL1 FLAGB PC2 CN2-9 CN2-15 PROBE4 CTL2 FLAGC PC3 CN2-10 CN2-14 PROBE5 RDY0 SLRD PC4 CN3-23 CN1-2 PROBE7 RDY1 SLWR PC5 CN3-24 CN1-1 PROBE8 FD[0] ← PD0 CN1-23 CN2-9 PROBE9 FD[1] ← PD1 CN1-24 CN2-10 PROBE10 FD[2] ← PD2 CN1-25 CN2-11 PROBE11 FD[3] ← PD3 CN1-26 CN2-12 PROBE12 FD[4] ← PD4 CN1-31 CN2-20 PROBE13 FD[5] ← PD5 CN1-32 CN2-19 PROBE14 FD[6] ← PD6 CN1-33 CN2-18 PROBE15 FD[7] ← PD7 CN1-34 CN2-17 PROBE16 FD[8] ← PC0 CN2-37 CN1-16 PROBE17 FD[9] ← CN2-38 CN1-17 PROBE18 FD[10] ← CN2-39 CN1-18 PROBE19 FD[11] ← CN3-1 CN1-19 PROBE20 GPIFADR[0] CN2-11 - PROBE26 GPIFADR[1] CN2-12 - PROBE27 GPIFADR[2] CN2-13 - PROBE28 GPIFADR[3] CN2-14 - PROBE29 GPIFADR[4] CN2-15 - PROBE30 GPIFADR[5] CN2-16 - PROBE31 SLOE PB0 CN2-21 CN1-8 PROBE21 FIFOADR[0] PB1 CN2-26 CN1-10 PROBE22 FIFOADR[1] PB2 CN2-27 CN1-11 PROBE23 PKTEND PB6 CN2-28 CN1-12 PROBE23 SLCS/FLAGD PB7 CN2-29 CN1-13 PROBE25
<接続順序>
「カメレオンUSBロジアナ」も「FX2 USB2.0」も同じCypressのデバイスドライバで動作します。Cypressのデバイスドライバでは、「カメレオンUSBロジアナ」のEZ-USBと、「FX2 USB2.0」のEZ-USB FX2の識別を行うことが出来ません。
PCを2台使用できる場合は、一台をロジアナ専用のPCにしてしまえば、混乱がなくてよいのですが、なかなかそうもいきません。
そこで同一PCに接続する場合は
この手順を守る必要があります。この手順を守らないとEZ-USB FX2にロジアナのファームを転送したり、カメレオンUSBにFX2のファームを転送することになり動作がおかしくなります。
- 「カメレオンUSBロジアナ」をPCと接続し、PCに認識されるまで数秒待った後にロジアナソフトを立ち上げる。
- 「FX2 USB2.0」をPCと接続し、PCに認識されるまで数秒待った後にFX2FWホストプログラムを立ち上げる。
<ロジアナ定義ファイル>
下記のロジアナ用定義ファイルをロジアナの実行ファイルのあるディレクトリにdef.txtにリネームして使用することで、FX2の信号名をダイレクトに確認することが出来ます。
GPIF用定義ファイル(def_gpif.txt)
FIFO用定義ファイル(def_fifo.txt)
GPIFの波形をカメレオンUSBロジアナで測定